2008年11月01日

韓国シリーズ第5戦振り返り(SK優勝決定ゲーム)

優勝の瞬間などの写真は、前回分に掲載しています。

朝方強い雨が降るも、お昼ごろには上がり、
午後には青空が広がったソウル。
3勝1敗で韓国シリーズ制覇にリーチをかけたSKが、
全ての面でトゥサンを勝り、2-0で勝利。
2年連続2度目の優勝を決めた。
シリーズMVPには19打数5安打、4打点1本塁打、
第3、4戦で決勝打を放ったチェジョン選手が輝いた。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

 SK  |0 0 0|0 0 0|1 1 0 |2
トゥサン|0 0 0|0 0 0|0 0 0 |0

<投手>
SK:○キムグァンヒョン、チョンウラム、ユンギルヒョン、イスンホ、Sチェビョンヨン
トゥサン:●キムソンウ、イジェウ、チョンジェフン

トゥサンにとって、これほどにもホームベースが遠いものかと、
感じさせるゲーム。トゥサンベンチやファンのため息が
聞こえてきそうなゲーム展開をご覧ください。

<1回裏、2回裏>
トゥサンはどちらの回も、先頭打者が四球で出塁。
3塁まで進むも得点ならず。
1、2回を三者凡退で終えたSKとは対照的も、
トゥサンにはきょうもまた拙攻が続きそうな雰囲気が漂う。

KS5キムソングン監督マウンドへ
2回裏、無死一・二塁となったところで、
キムソングン監督は直接マウンドへ。
「クセが分かる」とのこと。

<7回表>
6回まで両者得点なく0-0で迎えたこの回。
SKは四球と死球2つで1死満塁のチャンスをつかむ。
ここで7番・チョングンウの打球は、浅いレフトフライで2死。
8番・パクキョンワンの4球目は、三遊間への
ボテボテのゴロ。SKもチャンスを逸したかと思うも、
サード・キムドンジュのグラブからボールがこぼれ、
その間に三塁走者が生還。SKは貴重な1点をノーヒットで挙げる。

KS5キムドンジュ
ボールを拾おうとした際、突き指しグラウンドにうずくまる、
キムドンジュ。

<7回裏>
トゥサンはこの回も1死から、この日先発マスクをかぶった、
8番・チェスンファンがセンター前ヒットで出塁。
ここでSKベンチは、先発・キムグァンヒョンに代わり、
チョンウラムをマウンドに送る。

KS5キムグァンヒョン
キムグァンヒョンは走者を出しても、
点を与えないエースらしいピッチング。

9番・キムジェホもライト前ヒットで続き、
トゥサンは1死一・二塁のチャンスをつくるも、
1番・イジョンウク、2番・コヨンミンが倒れチャンスを逸する

<8回表>
SKは2死一・二塁で、5番・チェジョンが左中間へのヒット。
チーム4本目のヒットでSKは2点目を挙げ、
優勝へのカウントダウンが始まる。
KS5チェジョンタイムリー

<8回裏>
しかし、トゥサンも必死の追い上げ。
3番・キムヒョンスが死球で出塁。
4番・キムドンジュは初球をレフト前ヒットで運ぶヒットで、
無死一・二塁のチャンスを作る。キムドンジュはこの日3安打。
ここで5番・ホンソンフン。
ホンソンフンはカウント0-1からの2球目、
誰もが左中間を破ったと思う飛球を放つも、
フェンス際で俊足を飛ばしたセンター・チョドンファが
スライディングキャッチ。
一塁側からは大きなため息、三塁側からは大歓声が広がる。

しかし、1死一・三塁でトゥサンのチャンスは続く。
ここで6番、7回途中から守備に入った、オジェウォン。
オジェウォンは初球を放ち、打球はレフト前に落ちようかという当たり。
それをレフト・パクチェサンがダイビングキャッチ。
2死一・三塁となる。
打順は7番・ユジェウン。第4戦に続きチャンスに巡ってきた
ユジェウンはカウント2-3からの7球目を空振り三振。
前日のVTRを見ているような結果で、またもトゥサンは得点機を逃す。

<9回裏>
SKの優勝まであとアウト3つとなった最終回。
しかし、トゥサンが最後の粘りを見せる。
8番・チェスンファンが四球で出塁。SKはイスンホに代わり、
前日に続いて、通常は先発のチェビョンヨンを投入。

 <ひとこと>
 チェビョンヨン投手の投入について、キムソングン監督は、
 「(抑えの)チョンデヒョンが6回から準備していたが、
 腰が痛いというので、チェビョンヨンを使った。
 チェビョンヨンはコントロールがいいので、
 リリーフでもOKだ。ただ、第4戦の試合前、
 ブルペンピッチングしていたのに、リリーフで使うことになり、
 チェビョンヨンには申し訳ない」とのことでした。

トゥサンはチェビョンヨンに対し、9番・キムジェホの内野安打、
1番・イジョンウクのレフト前ヒットで、1死満塁のチャンスを作る。
ここで2番・コヨンミン。コヨンミンは1ボールからの2球目を、
ピッチャー前のゆるいゴロ。ホームフォースアウトとなり、
2死満塁となる。

ここでなんというめぐり合わせか、今季再三チャンスで打順が回るも、
結果を残せずにいる、今年の首位打者・キムヒョンス。

 <ひとこと>
 この大事な場面で、SK・キムソングン監督は空を見ていたといいます。
 もちろん、チェビョンヨンが抑えるという前提で。
 「もし、ここでキムヒョンスが打つようだと、流れは完全にトゥサンに行く。
 そして、SKは6戦以降、先発投手がいない」
 キムソングン監督は、選手に下駄を預けます。

2死満塁。キムヒョンスは初球を打つと、
まさかのピッチャーゴロ。チェビョンヨンがつかみ、
1-2-3と渡るダブルプレーで万事休す。

SKが2-0で韓国シリーズ優勝を決めました。

 <長いひとこと>
 トゥサンは韓国シリーズ6度の満塁のチャンスで、
 いずれも得点出来ず、結末はこのシリーズを象徴していました。
 またこのシリーズ20打数1安打に終わった、キムヒョンス選手。
 SKバッテリーは、キムヒョンスに対し、徹底的な外角への配球。
 SK守備陣のセンター寄りの守備隊形に対し、
 左方向への打とうとする、キムヒョンスの意識を誘い、
 前日の2打席目から、サードライナー、サードライナー、
 サードファールフライ、サードフライ、レフトフライ、
 レフトフライという結果。
 しかも全て、2球目、3球目のヒッティングでした。
 KS5キムヒョンス

 くさい球をカットして、有利な状態に持っていき、
 ヒットを重ねるのが持ち味のキムヒョンスですが、
 バランスを崩しているという評価がもっぱらのキムヒョンスを、
 SKバッテリーが見事に封じました。
 今から思えば、プレーオフ第5戦でのホームランが、
 スイングを大きくさせたのかとも感じます。

 キムヒョンスについて、キムギョンムン監督は、
 記者からの「キムヒョンスに代打を出す考えはなかったか?」という質問に、
 「(キム)ヒョンスより打てる打者が他に誰がいますか?」と答え、
 「ヒョンスにとって、大きな経験となった。
 これからヒョンスは韓国を代表する選手になると思うので、
 次はヒョンスが優勝させてくれるだろう」と締めくくりました。

SKが優勝を決めた試合ですが、
トゥサンのことを多く記すこととなりました。
韓国シリーズ展望で「戦力的にはSKが圧倒的有利だけど、
今年はキムギョンムン監督の年だから、トゥサンが優勝」と
予想したから、ではなく(今年の観戦ガイドでも書いたようなバクチですが)、
今後、アジアシリーズに向けて、SKについては各所で記すことが
多いので、敗者が多めのものとなりました。
何より、トゥサンの攻撃にチャンスが多かったのが理由ですが。

公式戦を83勝43敗、2位に13ゲーム差をつけ、
韓国シリーズでも制覇したSKは、
今までの韓国野球のイメージを変える戦いで、
2年連続の頂点に立ちました。
その辺については、また記す機会があると思います。

アジアシリーズでも頂点を狙える可能性はあるでしょう。

日本人3コーチも、優勝記念キャップとTシャツに着替え、
グラウンドでのシャンパンファイトのあとに1枚。
KS5伊勢孝夫コーチ
伊勢孝夫打撃コーチ
KS5加藤初コーチ
加藤初投手コーチ
KS5福原峰夫コーチ
福原峰夫守備コーチ

→韓国プロ野球順位表韓国プロ野球個人成績ヒーロー・オブ・ヒーローズ 高津臣吾(高津投手全登板)


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2008年10月31日

SK2年連続2度目の韓国シリーズ制覇!

SKの3勝1敗で迎えた韓国シリーズ第5戦は、
SKが、好守とバッテリーの緻密な攻めで、
トゥサンの再三の得点チャンスを抑え、2-0で勝利。

SKは昨年に続き、2年連続2回目(球団創設は2000年)の、
栄冠に輝いた。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

 S K |0 0 0|0 0 0|1 1 0 |2
トゥサン|0 0 0|0 0 0|0 0 0 |0

ゲーム展開は改めて記すとして、優勝関連の写真を。

9回裏、1死満塁、打席には3番・キムヒョンスという場面。
キムヒョンスは初球を打って、ピッチャーゴロ。
1-2-3と渡るダブルプレーでゲームセット。
SKが韓国シリーズ優勝を達成した。

KS5優勝の瞬間
マウンドに集まるSKナイン

KS5胴上げ
日本とは違い、ゲームセット後、すぐの胴上げではなく、
全選手、優勝記念キャップ、Tシャツに着替えてからの胴上げ

KS5アジアシリーズ出場権
アジアシリーズ2008出場権獲得。
ボードを掲げるのは、チーム最年長のカドゥクヨム投手

KS5帽子投げ
中央がキムソングン監督。
観客席に空席があるように見えますが、
試合終了から時間が経っているためです。
この日も30,500人満員。

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2008年10月30日

トゥサン自滅し、SKはV2まであと1勝(韓国シリーズ第4戦)

日に日に寒さは増すものの、風がない分、
ゲーム終盤になっても、ふるえてしまう程ではなかった、
韓国シリーズ第4戦。
2勝1敗のSKが余裕を持って臨んだ1戦は、
トゥサンが再三のチャンスをつかむを生かせず、
一方のSKは効果的に得点し4-1で勝利。
SKは2年連続の韓国シリーズ王者に王手をかけた。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

 S K |1 0 0|1 0 0|1 0 1 |4
トゥサン|0 1 0|0 0 0|0 0 0 |1

<投手>
SK:ソンウンボム、○カドゥクヨム、イヨンウク、チョンウラム、
   チョウンチョン、イスンホ、Sチェビョンヨン
トゥサン:●ランデル、キムサンヒョン、イヨンチャン

勝ったSKよりも、敗れたトゥサンの攻撃に見どころが多かった、
不思議なゲーム。

<1回表>
先制したのはSK。
1死後、2番・パクチェサンがセンター前ヒットで出塁。
3番・キムジェヒョンの初球にパクチェサンが盗塁成功。
捕手・チェサンビョンの送球が逸れる間に三塁まで進む。
1死三塁で、キムジェヒョンはセカンドゴロ。
相手のミスを生かし、SKが1点を先制する。

 <ひとこと>
 トゥサンの先発・ランデル投手はカーブとスライダー
 (伊勢コーチの話ではスラーブ)を主武器にする投手。
 この日も全体の6割5分近くが変化球のため、
 SKの走者が、カウントから変化球を読んで、
 スタートを切る様子が目につきました。

<2回裏>
追うトゥサンは、4番・キムドンジュからの攻撃。
キムドンジュはセンターオーバーの二塁打で出塁。
続く5番・ホンソンフンもセンター前ヒットで続き、
無死二・三塁のチャンスを作る。
しかし、6番・オジェウォンはショートゴロ。
併殺の間に、キムドンジュが生還するも、
トゥサンの得点はこの1点のみで、同点止まりでこの回を終える。

<3回裏>
この回も、8番・チョンサンヨルの死球で、
ノーアウトのランナーを出すトゥサン。
その後1死二塁となり、SKは先発のソンウンボムから、
左のカドゥクヨムにスイッチ。
1番・イジョンウクの打球は、ライト前に落ちようかという当たり。
走者・チョンサンヨルはポテンヒットを確信し、
ベースをかけるも、セカンド・チョングンウが深く追い、好捕。
走者は戻れず、トゥサンは2回に続く併殺でチャンスを逸する。

<4回表>
1死から4番・パクチェホンが四球で出塁。
続く5番・チェジョンの初球、一塁走者がスタートを切る。
チェジョンはヒッティングし、打球は三塁線へ。
打球が外野を転々とする間に、パクチェホンがホームイン。
打ったチェジョンは二塁で。
SKは無駄のない攻撃で2点目を追加。2-1とする。

<4回裏>
トゥサンはこの回もノーアウトでランナーが出る。
2番・コヨンミンが四球で歩き、3番・キムヒョンス。
キムヒョンスの2球目は左方向への強い打球。
しかし、これがジャンプしたサード・チェジョンのグラブに収まる、
サードライナー。一塁走者は戻れず、ダブルプレー。
トゥサンは3イニング連続の併殺で、チャンスを生かせず。

 <ひとこと>
 キムヒョンスのシリーズ成績は、この試合が終わって17打数1安打。
 「キムヒョンスシフト」を敷く守備陣に対し、自分のバッティングができず。
 この次の打席もサードライナー。キムヒョンスの試練は続きます。
 KS4キムヒョンス

<7回表>
SKは1死一・二塁のチャンスでこの日1番に入ったイジンヨン。
ここでイジンヨンの打球はショートゴロ。
6-4-3と送球が転送されるも、セカンドからファーストへの送球が
ワンバンドとなり、ボールはファールグラウンドへ。
二塁走者が還り、SKが3-1とする。

 <ひとこと>
 ランデル投手は7回3失点、116球で降板。
 2、3、5回は三者凡退に抑え、先発の役目を果たすも、
 味方の守備のミスと、攻撃の援護に恵まれず、
 好投が報われませんでした。

<7回裏>
この回、トゥサンは絶好のチャンスをつかむ。
SKの5番手・チョウンチョンから4番・キムドンジュが四球で出塁。
続く5番・ホンソンフンがライト前ヒット。無死一・二塁のチャンス。
ここでSKは6番手・イスンホを投入。
イスンホに対し、6番・オジェウォンは高めのストレートを空振り三振。
7番・チェサンビョンも空振り三振に倒れ。2死。
8番・チョンサンヨルの代打・チェジュンソクが四球で歩き、
トゥサンは2死満塁のチャンスを作る。
ここで9番・キムジェホに代わり、代打イデス。
イデスは初球を放つも、サード正面のゴロ。サードがベースを踏み、
トゥサンは好機に得点ならず。

 <ひとこと>
 ピンチに好投したイスンホ投手は、SK球団創設時のエース。
 2004年には15勝を挙げています。
 しかし、その後肩の故障で手術することに。
 その間チームのユニフォームは青から赤を基調としたものに代わり、
 チーム、そして球界をひっぱる顔ぶれも大きく変わりました。
 イスンホは試合後「オリンピック期間中(シーズン中断で)、
 毎日投げ込みをして、1000球ほど投げた。
 それにより、直球に自信がついてバランスが良くなった」とのこと。
 イスンホの復活に、記者たちの喜びが感じられるインタビューでした。 
 KS4イスンホ

<8回裏>
トゥサンはこの回もチャンスを作る。2死一塁。
4番・キムドンジュというところで、
SKは第2戦の先発・チェビョンヨンを投入する。
キムドンジュはサード内野安打で出塁し、
2死一・二塁で5番・ホンソンフン。
ここでホンソンフンも、左袖をかすめる死球で歩き、
トゥサンは7回に続き、2死満塁のチャンスを作る。
打席には8回表の守備から入っている、ユジェウン。
KS4ユジェウンと監督
キムギョンムン監督自ら、ユジェウンの肩をたたき指示。

ユジェウンはカウント2-3とするも、
最後は見逃し三振。トゥサンはまたしても得点のチャンスを逃す。
KS4ユジェウン三振

 <ひとこと>
 ニューヒーローの台頭がチームを引っ張ったトゥサンですが、
 韓国シリーズに入り、キムドンジュ、ホンソンフンの
 ずっとチームを支えてきた中堅の働きが目立ちます。
 7回裏・ライト前ヒットで出塁したホンソンフンは、
 持前のオーバーアクションで、一塁側ファンを鼓舞。
 KS4ホンソンフン

 しかし、得点にはつながりませんでした。
 8回の死球も、自ら審判にアピールしての出塁。
 結果が得点なしだっただけに思うことですが、
 もし、その投球が死球にならず、その後バッティングをしていたら、
 どのような結果になっていたでしょうか。
 
 一方のSKは7番手にチェビョンヨンを投入。
 チェビョンヨンは試合前、ブルペンピッチングをしていたので、
 5戦目以降の先発の予定だったはず。
 試合後、キムソングン監督は
 「使わなくていいチェビョンヨンを使うことになった」と予定した
 リレーではなかった模様。この日は元々、抑えのチョンデヒョンを
 投入するつもりはなかったので、チェビョンヨンの起用となりました。

9回表SKは、トゥサンの3番手・イヨンチャンのワイルドピッチで、
ダメ押しの1点を追加。試合は4-1でSKの勝利。
SKは対戦成績を3勝1敗とし、2年連続の韓国シリーズ制覇に王手をかけた。
KS4SK勝利

試合後、キムソングン監督は「今日は期待していなかった」というように、
第3戦の勝利で、この日は計算上負けても痛くないとして、
臨んだように思えたゲーム。「SKらしい試合だった」と振り返るように、
SKの巧さが勝り、トゥサンが自滅するという結果となりました。

第5戦の予告先発は、トゥサンがキムソンウ、SKがキムグァンヒョン。
しかし、31日の天気予報は雨となっています。
試合は行われるか、それとも水入りとなるでしょうか。

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2008年10月29日

ハラハラの結末の韓国シリーズ第3戦はSKが勝利

対戦成績1勝1敗で、場所をソウルチャムシル球場に
移して行われた、韓国シリーズ第3戦。
僅差のゲームとなったこの試合は、
最終回に北京五輪決勝戦を思わせる局面。
接戦を制したSKが、2勝1敗とした。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

 S K |0 0 0|1 0 2|0 0 0 |3
トゥサン|0 0 0|1 0 0|1 0 0 |2

<投手>
SK:レイボーン、○チョンウラム、ユンギルヒョン、チョウンチョン、イスンホ、Sチョンデヒョン
トゥサン:●イヘチョン、イジェウ
<本塁打>チェジョン1号(SK/2ラン)、チェスンファン1号(トゥサン/ソロ)

<1回~3回>
今年のポストシーズン初ともいえる投手戦で始まったこの試合。
トゥサンの先発・イヘチョンは低めの直球の制球良く、
3回まで見逃し三振と内野ゴロを重ね、SK打線を抑える。
KS3イヘチョン

SKの先発・レイボーンは直球とチェンジアップで、
トゥサン打線から、4つの空振り三振を奪う好投を見せる。
KS3レイボーン

<4回表>
先制したのはSK。1死から2番に入ったイジンヨンが、
内角低めをライト線へ二塁打。
3番・イジェウォンが外角低めをセンター前に運ぶヒットで、
SKが1点を先制する。

<4回裏>
追うトゥサンは、2死二・三塁で、6番・オジェウォンの2球目が
ワイルドピッチとなり、三塁走者がホームイン。
1-1の同点とする。

<5回裏>
1死で8番・チェサンビョンにヒットが出たところで、
レイボーンはチョンウラムにスイッチ。SKはここから継投となる。

<6回表>
SKは2死1塁という場面で、6番・チェジョン。ここでトゥサンベンチは、
好投のイヘチョンに代え、イジェウをマウンドに送る。

 <ひとこと>
 トゥサンの先発・イヘチョン投手は5回2/3を被安打4、1四球、7三振の好投。
 チェジョンを迎えたところで交代となりました。
 ここまでチェジョン選手は2打数無安打1三振ですが、
 シーズン中のイヘチョンとチェジョンの対戦成績は、6打数4安打1本塁打。
 試合後、トゥサン・キムギョンムン監督は、
 「きょうはヒットはチェジョンにヒットは出ていなかったが、
 イヘチョンに対し、いつもいい当たりをしているので代えた」とのこと。

チェジョンは代わった、イジェウの初球145キロの直球をスイング。
打球はレフトのフェンスを越える、2ランホームラン。
SKが3-1と2点リードする。

 <ひとこと>
 打ったチェジョン選手は「球種ではなく、初球を狙っていた」とのこと。
KS3チェジョン
ファンの声援に応えるチェジョン

<6回裏>
2点を追うトゥサンは、2死満塁のチャンスを作るも、
SKの4番手・チョウンチョンに対し、
8番・チェサンビョンの代打・ユジェウンが空振り三振。
チャンスを逸する。

 KS3加藤初コーチ
 <ひとこと>
 この日も6人の投手がマウンドに上がったSK。
 シーズン中盤を過ぎると、加藤初コーチが、ソヨンモク通訳とともに、
 ベンチを出て歩いてくる姿が繰り返し見られます
 (なぜかこの2人哀愁ただよう)。
 相手ファンからは「また交代?」という揶揄が飛びます
 (作戦なのでやむを得ないのですが)。
 マウンドはユンギルヒョン投手。

<7回裏>
トゥサンのこの回の先頭は、前の回、捕手・チェサンビョンに、
代打が出た関係でマスクをかぶるチェスンファン。
チェスンファンはカウント2-1からの5球目、
チョウンチョンのカーブを、レフトポール際に運ぶソロアーチを放つ。
トゥサンは伏兵の一発で3-2の1点差に迫る。

 <ひとこと>
 ホームランを放ったチェスンファンは、今季シーズン途中に、
 LGから移籍してきた捕手。今季のホームランは1本。
 通算でも3本塁打の選手が、価値ある一発を放ちました。
 KS3チェスンファン

<8回裏>
トゥサンはこの回の先頭打者、
4番・キムドンジュがこの日3本目のヒットで出塁。
5番・ホンソンフンがセフティー気味のバント。
アウトにはなるも、一塁へヘッドスライディングを見せる
送りバントとなり、ナインを鼓舞する。
しかし、後続が倒れ、トゥサンは得点ならず。

<9回裏>
トゥサンは3-2で1点を追う最終回。
SKのマウンドには、8回から抑えのチョンデヒョンが上がる。
先頭のユジェウンが広く開いた三遊間をやぶるヒットで出塁する。
1死後、1番・イジョンウクがセンター前ヒット。
2番・コヨンミンが3球目を軽く合わせ、レフト前ヒット。
三塁ベースコーチのキムグァンスコーチが一度は腕をまわし、
ユジェウンをホームへ進めようとするもストップ。
トゥサンは1死満塁のチャンスを作る。
打席には3番・キムヒョンス。

 <ひとこと>
 3-2の1点リードで迎えた9回裏、1死満塁。
 マウンドにはチョンデヒョンという、
 北京五輪決勝戦、対キューバ戦と全く同じ場面。
 球場全体に緊張感が広がります。
 しかも、連続ヒットを放った、イジョンウク、コヨンミンも代表選手。
 三塁コーチャーのキムグァンスコーチも代表チームコーチ。
 そして打席には同じく代表選手のキムヒョンス。

1打サヨナラの場面で、キムヒョンスは初球をヒッティング。
打球はセンターへ抜けようかというゴロ。
それをセカンド・チョングンウが取り、そのまま二塁ベースに入り2アウト。
そして一塁へ送球。捕球したファースト・イジンヨンは、
ミットの中でボールが遊んでしまうも、落球せずアウト。
キムヒョンスはセカンドゴロ併殺に倒れゲームセット。

SKが最終回の大ピンチを切り抜け、3-2で勝利。
韓国シリーズの対戦成績を2勝1敗としました。
 
 <ひとこと>
 最後の場面、セカンド・チョングンウ、ファースト・イジンヨンも代表選手。
 9回裏の攻防は、北京五輪決勝戦を韓国代表メンバーたちで、
 再現させるという、非常にハラハラドキドキの場面でした。
KS3勝利の瞬間
 勝った瞬間のSKナインは、金メダルをとった時のように、
 まるで優勝チームのような喜びよう。緊張のシーンだったことが
 うかがえます。


敗れたトゥサンのキムギョンムン監督(韓国代表監督)は、
選手たちを責めることはなく、
「明日、ファンにいい姿を見せるために、新しい気持ちで臨む」と
しました。

勝ったSK・キムソングン監督は、
会見場に入りまずひとこと「あーしんどい」と。
「レイボーンが良かった。チョウンチョンがホームランを喫したのが惜しい点」
トゥサンの先発、左腕のイヘチョンに対し、左打者のイジンヨンはスタメンで、
同じく左のキムジェヒョンは外した点について、
「イジンヨンはコンディションがいい。キムジェヒョンはバランスを崩される
可能性があるので外した」とのこと。

SK打線はこの日5安打1四球。
2、3、5、7~9回と三者凡退に終わりましたが、
効果的に得点し、勝利しました。

一方のトゥサンは、今季の首位打者・キムヒョンスが、
逆シリーズ男になりかけている状態で、
第2戦のときにも記しましたが、試合前のベンチは、
みんなが遠巻きに見つめるような状況が続いています。

第4戦の予告先発は、トゥサンが第1戦好投のランデル。
SKがソンウンボムと発表されています。
SKが王手をかけるか、それともトゥサンがタイに持ち込むか、
韓国シリーズ第4戦は、第3戦と同じく、チャムシル球場で、
18時から行われます。

→韓国プロ野球順位表韓国プロ野球個人成績ヒーロー・オブ・ヒーローズ 高津臣吾(高津投手全登板)


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2008年10月28日

シリーズ移動日。長嶋清幸氏サムソン打撃コーチに

28日は韓国シリーズ移動日。
表題の件ですが、プレーオフで敗れたサムソンも、
少しずつ来季に向けて人事の動きが出てきました。

プレーオフにも登板し、昨年12月の北京五輪アジア予選で、
日本戦に先発したチョンビョンホ投手が引退し、二軍投手コーチに。
二軍投手コーチだったヤンイルファンコーチが辞任。

また、プレーオフに先発登板したイサンモク投手や、
今季キアから移籍したソンジファン選手などが自由契約となりました。

そして日本の方には関心のある話題として、
長嶋清幸氏(前中日コーチ)が、
サムソンの打撃コーチに就任するようです。

加えて、今季、巨人の二軍でコーチ研修をしていた、
サムソンOBのキムジョンフンコーチが、チームスコアラーとして、
サムソンに復帰するとのこと。

サムソンは11月2日から秋季キャンプを実施します。
ちなみに今季から「全球団秋季キャンプは国内でやるように」という
申し合わせがあり、どの球団も寒い韓国国内での実施です。
経費節減が目的ですが、現場からの不満は上がっています。

他球団ではロッテが、マヘヨン選手やチェギルソン選手の放出、
キア・カンドンウ選手がハンファ・シンジョンギル選手とトレードなど、
ポストシーズンが行われる中、その他の球団では動きが出ています。
カンドンウ選手は06年サムソン→トゥサン、08年トゥサン→キアと、
毎年顔を合わす度、ユニフォームが違っていますが、
来季はテジョンで話すこととなりそうです。

移動日なので、ムダばなしを記そうかと思ったいたのですが、
こんなところで。

29日韓国シリーズ第3戦の予告先発は、
トゥサン・イヘチョン、SK・レイボーンと発表されています。

→2008年ポストシーズン日程表と結果韓国プロ野球順位表韓国プロ野球個人成績ヒーロー・オブ・ヒーローズ 高津臣吾(高津投手全登板)


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2008年10月27日

SK、韓国シリーズ2戦目をとり、1勝1敗のタイに

本格的な秋の気候となり、気温12、13度の中で行われた、
韓国シリーズ第2戦。
第1戦を終え、試合感をつかんだSKが、
序盤から主導権を握り、5-2で勝利。1勝1敗のタイとした。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

トゥサン|0 0 0|2 0 0|0 0 0 |2
 S K |2 0 0|0 1 0|2 0 X |5

<投手>
トゥサン:●キムソンウ、チョンジェフン、イムテフン、キムサンヒョン、
イスンハク、イヨンチャン
SK:チェビョンヨン、○チョンウラム、ユンギルヒョン、イスンホ、Sチョンデヒョン
<本塁打>キムジェヒョン2号(SK/2ラン)

試合前のトゥサンベンチ、第1戦に勝利したにも関わらず、
なぜか重い空気。あえてそうしているのか、それとも緊張感か。
試合は序盤から、その雰囲気そのままの展開で進んでいく。

<1回裏>
2死1塁で、4番・パクチェホンの打球はサードへのゴロ。
これが内野安打となり、2死一・三塁となる。
ここで、5番・イジンヨンが右中間へタイムリーヒット。
SKが初回に1点を先制する。
続く6番・チェジョンの初球がワイルドピッチとなり、
三塁走者・パクチェホンが生還し、SKは2-0とする。

<4回表>
2点を追うトゥサンは、4番・キムドンジュが、
SKのライト・パクチェホンの打球の追い方のまずさもあり、
二塁打で出塁する。
続く5番・ホンソンフンも右方向へ運び、パクチェホンの前に落ちるヒット。
これをパクチェホンが後ろに逸らし、ホンソンフンは三塁へ。
エラーはつかなかったが、パクチェホンの助けもあり、
トゥサンは1点を挙げる。1死三塁で6番・コヨンミン。
コヨンミンの打球もライトへの飛球。
これが犠牲フライとなり、トゥサンはライトへの3本で2-2の同点とする。

<4回裏>
この試合、トゥサンのホットコーナーに、何かがとりついたようにミスが続く。
3回、4回と先頭打者が放ったサードゴロを、サード・キムドンジュが、一塁へ悪送球。
ここでトゥサンは、本来サードを守る、ファースト・オジェウォンがサードへ移り、
ファーストにはキムドンジュが入る。キムドンジュはプロ入り初のファーストの守備。
球場全体が「キムドンジュってファーストやったことある?」という会話の、
ざわざわした雰囲気に。
KS2キムドンジュ一塁手
ファーストを守る、キムドンジュ

<5回裏>
この回も先頭打者が放ったサードゴロを、ファーストから代わったオジェウォンが、
高いバウンドのゴロを弾いてしまう。
一塁走者・チョングンウは盗塁を決め、二塁へ。ここで2番・パクチェサンが、
レフトフェンスにワンバウンドで当たる二塁打。
チョングンウが生還し、SKは3-2で1点のリードを奪う。
KS2パクチェサン
二塁ベース上でガッツポーズのパクチェサン

 <ひとこと> 
 両チームの先発、SK・チェビョンヨン、トゥサン・キムソンウの両投手、
 いずれも投球内容はそう悪くなかったのですが、
 バックに足を引っ張られる形となりました。
 試合後、SK・キムソングン監督は「スピードガンが故障したかと思った」
 というほど、チェビョンヨン投手は140キロ台の直球が生きていました。
 
<6、7回表>
SKの3番手・ユンギルヒョンが好投を見せる。
持ち球のスライダーの切れ良く、トゥサン打線が空を切り、
2回を投げ5奪三振。うち4つが空振りの三振というナイスピッチング。
KS2ユンギルヒョン
好投のユンギルヒョン

 <ひとこと>
 SK・キムソングン監督は「ユンギルヒョンは2年間見てきて、一番良かった。
 三振5個なんて初めて見た」とのこと。この投球を契機に、流れは完全にSKに。
 トゥサンは5回まで毎回出塁も、6回以降はランナーを1人も出せず進む。

<7回裏>
SKは1死1塁で、3番・キムジェヒョンがカウント1-0からの2球目を、
トゥサンの3番手、代わったばかりのイムテフンから右中間へ運ぶ、
2ランホームラン。SKは5-2と3点のリードを奪う。
KS2キムジェヒョン
シャープなスイングで2試合連続弾を放った、キムジェヒョン。 

 <ひとこと>
 トゥサンはブルペン陣に、任せられる左腕がいないため、
 左打者に対してのワンポイントがいないことが、
 厳しい部分でもあります。

<8回裏>
トゥサンのサードのミスはまだ続く。
またしてもこの回の先頭打者が放ったサード正面の強いゴロを、
オジェウォンがはじくエラー。
これでトゥサンは、キムドンジュとオジェウォンで、4つのエラーとなる。

 <ひとこと>
 トゥサン・キムギョンムン監督は、サードの守備について、
 「キムドンジュ選手が腕が痛い状態なので、やむを得ない部分もある。
 しかし、キムドンジュなしでは戦えないので、今後もサードで使う」
 とのこと。オジェウォン選手については「元々、守備がうまい選手で、
 今日は久しぶりのサードだったからだろう」とかばいました。

試合はこのままSKが5-2で勝利し、シリーズの対戦成績を1勝1敗とした。

勝ったSKですが、2回を除き、毎回無死でのランナーを出しながら、
得点につながらない回が多いゲームでした。
1番・チョングンウから始まる回が4度あり、下位打線で切れるケースが
目立ちました。また、チョングンウとチョドンファが牽制死。
チョドンファの牽制死は2試合連続なのが、少し気になります。

トゥサンは3番・キムヒョンスが4打数ノーヒット2三振。
今季の首位打者で、打って当然のように思えていただけに、
期待の裏返しで、心配ムードが広がっています。
本人も三振後にバットを投げるなど、少しイライラが見られます。

これについてキムギョンムン監督は、
「キムヒョンスについてよく聞かれるけど、記者さんやファンのひとことが、
本人には20くらいの言葉に聞こえる。それは結構なストレスだ。
心配してあげて言うことでも、本人にはストレスだろう。
これも経験のひとつだ。ホーム(ソウル)に帰れば打てると思うし、
打順は代えるつもりなく、そのままいく」とのことでした。

経過を見ると、ミスが目立つしまらない試合のように思えますが、
なぜか、比較的緊張感が保てていたゲームでした。

28日(火)は移動日で、第3戦は場所を、
トゥサンの本拠地・ソウルチャムシルに移して29日(水)行われます。

偶然と言えば偶然ですが、「韓国シリーズ展望」で書いた通り、
トゥサン、SKの順で勝利し、1勝1敗で2試合を終えました。
このあとはどうなるでしょうか。

あれやこれやは28日に。

一塁側SK応援席。
ゴンドラだけではなく、応援団長がはしご車風?クレーンも登場。
コンサート会場か??
KS2SK応援席韓国プロ野球順位表韓国プロ野球個人成績ヒーロー・オブ・ヒーローズ 高津臣吾(高津投手全登板)


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2008年10月26日

トゥサン、韓国シリーズ初戦を制す

先週の雨以降、突然寒くなり、この日の気温も15.6度。
しかし、日中日差しは暖かだった韓国シリーズ第1戦。
KS1開会

試合は、トゥサンが不安定な投球のSKのエース、
キムグァンヒョンから効果的に得点し、
投げてはランデル、イジェウのリレーでSKに勝利。
2008年の韓国シリーズは、昨年同様、トゥサンの勝利でスタートした。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

トゥサン|0 0 0|0 1 2|1 0 1 |5
 S K |0 1 0|0 0 0|1 0 0 |2

<投手>
トゥサン:○ランデル、Sイジェウ
SK:●キムグァンヒョン、ユンギルヒョン、チョンウラム、チョウンチョン、
イスンホ、イヨンウク
<本塁打>キムジェヒョン1号(SK/ソロ)、ホンソンフン1号(トゥサン/ソロ)

韓国を代表するエースともいえる、キムグァンヒョンだが、
序盤から不安定な姿を見せる。

<1回表>
1番・イジョンウク、2番・オジェウォンに連続四球を与える。
両打者ともスイング1つもはなし。ストライクとボールがはっきりした投球の、
キムグァンヒョン。しかし、後続を断ち、0点に抑える。

 <ひとこと>
 この日のキムグァンヒョンは、だいぶバランスが悪いように見え、
 それが顕著なときほど、制球力がなかったように思います。
 KS1キムグァンヒョン
 写真は147キロのストレートが外角に決まったときのもの

<2回裏>
先制したのはSK。2回裏、この回先頭の4番・キムジェヒョンがセンターオーバーの
ソロホームランで1-0とする。

<5回表>
追うトゥサンは、8番・チェサンビョンが三塁強襲の内野安打で出塁すると、
送りバントで2塁へ。1番。イジョンウクの初球のパスボールで走者は三塁へ進み、
トゥサンが1死3塁のチャンスを作る。ここでイジョンウクが、
前進守備のショートの右を抜くセンター前のタイムリーヒット。
トゥサンが1-1の同点とする。

<5回裏>
追いつかれたSKは、7番・チェジョンが三塁・キムドンジュのエラーで出塁。
チェジョンは、8番・ナジュファンの2球目に盗塁を決め、二塁へ。
ナジュファンのセカンドゴロの間に三塁へ進み、1死三塁となる。
9番・チョドンチャンが四球で歩き、1死一・三塁で、1番・チョングンウ。

ここで、チョドンファがスタートを切ると、ランデルはマウンドを外し、
チョドンファは一・二塁間に挟まれタッチアウト。2死三塁となる。

打者のチョングンウは変化球でカウント2-1となったあと、
5球目外角140キロのストレートを見逃し三振し、SKがチャンスを逸する。

 <ひとこと>
 試合後のインタビューで、この日の敗因をSK・キムソングン監督は、
 「5回裏のチャンスで得点できなかったこと。
 6回表、投手交代のタイミングを誤ったこと。打順。」の3つをあげました。

<6回表>
ピンチを脱したトゥサンは、1アウトから4番・キムドンジュがレフト線の
二塁打で出塁。ホンソンフンのセカンドゴロの間に三塁へ進塁。
6番・コヨンミンがストレートの四球で歩き、
今度はトゥサンが1死一・三塁のチャンスを作る。
ここでトゥサンはイデスに代えて、代打・チェジュンソク。
チェジュンソクはカウント1-3からの6球目、レフト線に二塁打を放ち、
二者が生還。3-1とトゥサンが2点をリードする。
ここで、SKの先発・キムグァンヒョンはマウンドを降りる。
KSチェジュンソクタイムリー
タイムリーを放つチェジュンソク

<6回裏>
トゥサンの先発・ランデルはこの回、1死一・二塁となったところで降板。
ランデルは5回1/3を被安打3、失点1で、イジェウにマウンドを譲る。

 <ひとこと>
 前日記したように、SKに強いランデル。試合前、SK・伊勢孝夫コーチに、
 ランデルの配球や特徴などについて詳しく聞いたあとだけに、
 非常に興味深くランデルのピッチングを見ることができました。
 この日のランデルは変化球でカウントを稼ぎ、相手打者がそれに
 あっていないと見ると、変化球を続けるという傾向がありました。
 それに対し、SK打線は途中からイジンヨンやチェジョンが、
 早いカウントからヒッティング。いい当たりはしていましたが、
 結果的に野手の正面という打球でアウトになりました。
 全く打てないという訳ではないのですが、ランデルのカーブ(スラーブ)に、
 うまく抑えられました。
KS1ランデル

トゥサンは7回表にヒットとバントで送ったランナーを置いて、
3打席連続三振だった、3番・キムヒョンスがライト前タイムリーを放ち、4-1に。

SKも7回裏に、ヒットと盗塁で進んだランナーを置いて、
1番・チョングンウがレフトへタイムリーを放ち4-2とする。

9回表にはトゥサンが、5番・ホンソンフンのダメ押しソロホームランで5-2に。

結局、トゥサンが5-2でSKに勝利。韓国シリーズ初戦を制した。


勝利投手のランデルは、この主審・ナグァンナムさんとの相性がいいそうで、
その辺も味方にしての好投でした。

この日のトゥサンはノーアウトでランナーを置いた場面で、3度バントを成功。
うち2点が得点につながりました。

トゥサンはランデルの後をイジェウが最後まで投げ、
ブルペン陣の比重が大きいトゥサンにとって、2人でつなげられたことは、
大きな収穫でした。

KSキムグァンヒョンvsキムヒョンス
キムグァンヒョンとキムヒョンスの、
88年生まれ&金メダリスト&タイトルホルダー同士の対決は、
3三振でキムグァンヒョンに軍配(写真は2打席目、見逃し三振)。
しかし、キムヒョンスはチョンウラムから貴重なタイムリーを放ちます。
キムギョンムン監督は「(キム)ヒョンスは首位打者になったが、
まだ若い選手。多くを望みすぎてはいけない。ファンも周りも、
欲が出ると思うが。1本出るだけでも素晴らしいこと」と話しました。

27日(月)18時から行われる第2戦の予告先発は、
SK・チェビョンヨン、トゥサン・キムソンウと発表されています。

試合前、キムソンウ投手を囲むと
「国内の球場の中で、インチョンムナク球場のマウンド(硬め)が一番投げやすい。
他のピッチャーもそうだと思う」とのこと。
キムソンウがムナク球場で登板したのは、今季1回。
キムソンウはこのマウンドを味方に出来るでしょうか。

KS1ムナク球場
30,000人が見つめた韓国シリーズ第1戦

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2008年10月25日

韓国シリーズ展望

韓国シリーズを翌日に控えた25日。
14時から第1戦の舞台である、インチョンムナク球場で、
SK・キムソングン監督とイジンヨン選手、
トゥサン・キムギョンムン監督とキムドンジュ選手が出席し、
メディアデーが行われました。
KSメディアデー
キムソングン監督は昨年からの「ゲン担ぎ」でユニフォーム姿は見せず。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

その会見の場で、第1戦の予告先発はSKがキムグァンヒョン投手、
トゥサンがマット・ランデル投手と発表されました。

以下、会見の模様を交えながら、韓国シリーズ展望を記したいと思います。

SK・キムソングン監督が「キーになる選手」として名前を上げ、
トゥサン・キムギョンムン監督が「どう攻略するか」としたのが、
第1戦、SKの先発投手・エースのキムグァンヒョン(16勝4敗0S、防2.39、150奪三振)。
今季の最多勝、奪三振王の絶対的エースが、7戦中、おそらく3度の登板で、
どのようなピッチングをするかがポイントのひとつになりそうです。

キムグァンヒョンは、今季対トゥサン戦に6回登板し、防御率3.31と、
シーズン全体の成績からは落ちますが、被打率は.231。
特に苦手とする打者もなく、4勝1敗と結果を残しています。
23日までプレーオフを戦った、実戦感のあるトゥサン打線を、
いかに抑えるかに注目が集まります。

一方のトゥサンも、チーム唯一の規定投球回到達投手で、
初戦の先発・ランデル(9勝9敗0S、防4.48)がゲームを作れるかが
重要となります。
キムソングン監督が「ウチはランデルに弱い」と語るように、
対SK戦では、6試合に登板し、防御率1.27、2勝1敗と、
好成績を残しているランデル。被打率も.205とSKには強い姿を見せています。
その中で、パクチェホンは11打数5安打、1本塁打1打点。打率.455と、
ランデルを苦にしません。パクチェホンにランデルはどう対処するか。
第1戦は、両投手のピッチングが見ものとなります。

SK、トゥサンの両チームは、北京五輪で足の野球を披露した面々が揃い、
このシリーズは、新しい韓国野球のスタイルを表現したチーム同士の戦いと
言えるかもしれません。

キムソングン監督は「7戦まで計算している。じっくり戦う」と語ると、
キムギョンムン監督は「少なくとも6戦までは行くだろう。
自分も7戦まで準備しているが、6戦までで決めたい」としました。

韓国シリーズまで3週間の時間があったSKは、
イジンヨン選手が「みなさんご存知の“地獄の練習”でたくさんの練習をし、
後悔ないようにシリーズに向け、準備をしてきた」とのこと。
(ここでキムソングン監督は「おまえは(練習)出てないけど」と一言)
「1日に守備練習だけでも3時間あった」とのことで、
時間のみだと普段の6倍ということになります。
 
一方のキムドンジュ選手は、昨年の韓国シリーズで、
自身の死球による乱闘騒ぎをきっかけに、流れがSK側に傾いたことに触れ、
「あの場面以降、流れが変わったことは事実。ファンの視線もあるし、
自制しなければならないと、選手間でも話した」とのことです。

キムギョンムン監督は、プレーオフでのメディアデーで、
秘密兵器として、オジェウォン選手の名を挙げ、
結果、オジェウォン選手は、2番打者として打率.440という活躍を見せました。
今回も「活躍が期待できる選手は?」という質問に、
コヨンミン選手を挙げました。期待というより、希望であり、
活躍してくれなければ困るというところでしょう。

SK、トゥサンの今年の韓国シリーズ、
以下、当方の予想です。まぁ、軽く流して下さい。

昨年はキムギョンムン監督を「こずるさ不足」と評したことがありますが、
その後、キムギョンムン監督は12月の台湾での北京五輪アジア予選、
今年3月、世界最終予選、そして8月の北京五輪本選と、
数多くの激戦を経験し、金メダルを獲得しました。

このシリーズは、投手力を中心に、
戦力的にSKが有利なのは明らかなところですが、
今年はトゥサン五輪メンバーの年、
そしてキムギョンムン監督の年になるのでは?という思いから、
あえて、トゥサンがシリーズを制すると予想します。
初戦はトゥサン、2戦目はSK。
最終的に4勝2敗でトゥサン。はずれたらまぁ、笑って下さい。

昨年は「1、2戦はトゥサンをとるも、SKが4勝3敗で優勝」と予想して、
実際、1、2戦をトゥサンがとるも、4勝2敗でSKでした。
第1戦の「2-0でトゥサン」がピタリ的中したのはうれしかったですね。
しかし、過去に少々当たったからといって、今回も当たるかはまた別の話。

さて、今年はどんな結果が待っているでしょうか。

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2008年10月24日

対戦相手の決まったSKのシリーズ練習へ

このブログを書いている最中、
当方がとても好きな(そして学部学科の先輩)、三谷幸喜氏が来韓していて、
舞台「笑の大学」(韓国版)が上映されていると知り、
→<インタビュー>「笑の大学」上演に合わせ来韓した三谷幸喜(聯合ニュース)
韓国シリーズの間、どのタイミングで観にいくか、
野球とは関係ないところで、突如ドキドキしはじめました。

さて、表題の件。
プレーオフが第6戦で終わったため、
予定が空いた24日、SKがシリーズ直前練習を行っている、
インチョンムナク球場へ。

まずは以下の写真をどうぞ。
チョングンウ剃り込み01

チョングンウ剃り込み02

SK・チョングンウ選手の優勝祈願Vヘアスタイルです。
適当に撮ったので、もっとちゃんと撮ればとちょっと後悔。

このヘアスタイルですが、美容院でやってもらったとのこと。
左側には2本の横ラインが入っています。
ちなみにお値段は、普段のカットが7,000ウォン(約460円。安っ!)。
しかしこの日は12,000ウォンだったとのことで、
剃り込み代が5,000ウォンということになります。
金メダリストの髪は、非常にリーズナブルに刈られていました。

SKのこの日の練習には、
ケースバッティングにチョンデヒョン、チョウンチョン、
レイボーン、チョンビョンドゥなどが登板。
それを見つめたキムソングン監督は
「レイボーンは今日が今季で一番いい」とのこと。
期待に応えることはできるでしょうか。

シリーズ前日となる25日は、
14時から両チームの監督が出席し、メディアデーが行われます。

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2008年10月23日

トゥサン、プレーオフを制し韓国シリーズへ

前日の移動日は雨、23日も朝から雨が降り、
試合前も降ったり止んだりのソウルチャムシル球場。
3回裏、雨により51分の中断をはさんだプレーオフ第6戦は、
序盤からトゥサンペースで進み、
トゥサンが5-2でサムソンをやぶって、
対戦成績4勝2敗で韓国シリーズ進出を決めた。

→2008年ポストシーズン日程表と結果

サムソン|0 0 0|1 1 0|0 0 0 |2
トゥサン |2 0 0|2 0 0|0 1 X |5

投手
サムソン:●ユンソンファン、チャウチャン、チョンヒョンウク、クォンヒョク、
アンジマン、チョジンホ、チョンビョンホ、
トゥサン:イヘチョン、○チョンジェフン、Sイジェウ

トゥサン・イヘチョン、サムソン・ユンソンファンという、
第3戦と同じ先発投手で始まった第6戦。

PO6イヘチョン
初回、テンポよく投じたトゥサンの先発・イヘチョン

その裏、トゥサンがらしい攻撃で先制する。
1回裏、1番・イジョンウクがレフトへうまく流して出塁すると、
2番・オジェウォンが、ユンソンファンのカーブをうまく合わせ、
レフトへの二塁打で続き、無死二・三塁とする。
3番・キムヒョンスはセンターに打ち上げ、三塁からイジョンウクが還り、
トゥサンが1点を先制する。

続く4番・キムドンジュが四球を選び、5番・ホンソンフンが死球で出塁。
1死満塁となる。ここで6番・コヨンミンはショート後方へのフライ。
ショート・パクチンマンが深い位置で捕球するのを見て、
三塁走者・オジェウォンがタッチアップし、ホームイン。
トゥサンは持ち前の足を生かし、初回に2点を挙げる。
PO6オジェウォン生還

試合前には雨は上がるも、3回に入り突如強くなり、
3回裏、この回の先頭打者、3番・キムヒョンスの初球を投げたところで、
一時中断。両軍の選手がベンチに引き上げる。
PO6雨天中断
スタンドの観客、バックネット裏の記者も一時避難。

 <ひとこと>
 内野の雨よけシートはマウンド上とホームベースのみで、
 雨が降りしきる中、球場係員の人たちは大きなスポンジを手にし、
 塁間の水溜りを必死に吸い上げていました。中にはスーツの人も数名。

 日本は抗議などの中断を含め、
 現況を場内アナウンスで、都度、説明することが求められ、
 それがないと非難の対象となりますが、韓国はないのが普通。
 韓国は、というか、北京五輪でも雨により計3時間半、
 2度の中断があったのですが、その間説明は一切なし。
 「なんで待つのか(雨の場合は明確ですが)、どのくらい待つのか」
 判定などでは「何が問題なのか」が分からないと、
 不安になるのは日本だけなのでしょうか。
 アメリカの場合はどうなのか、気になるところです。

 途中、雨が強くなり「こりゃ無理だな」と思ったのですが、
 待ってみたら小やみになり、結果的に雨は止んだため、
 51分の中断を経ての再開後は、滞りなく9回までゲームは行われました。

その後、サムソンが4、5回に1点ずつ、トゥサンが4回に2点を入れ、
4-2で迎えた6回表。2点を追うサムソンはチャンスをつかむ。
2死一・二塁で、打席には今プレーオフ不振で、先発が左腕のイヘチョンのため、
1番から9番に打順が移った、パクハンイ。
パクハンイの打球は深く守った、セカンド・コヨンミン正面のゴロ。
しかし、雨を含んだ芝で打球の勢いが増したか、コヨンミンがボールを胸で弾き、
サムソンは2死満塁のチャンスを作る。

ここで打順は、この日1番に入り、
第1戦から5戦まで毎試合二塁打を放っている、シンミョンチョル。
カウント2-3となるも、シンミョンチョルはショートファールフライに倒れ、
サムソンはチャンスを生かせずこの回を終える。

トゥサンは7回2死からマウンドにイジェウを送る。
イジェウはサムソン打線に走者を与えず、
9回最後の打者もピッチャーゴロに抑え、ゲームセット。

8回裏に1点を追加したトゥサンが5-2で勝利し、
プレーオフを4勝2敗で制した。
POトゥサンシリーズ進出
プレーオフMVPは、28打数15安打、打率.536、4打点、3盗塁の
イジョンウク(トゥサン/写真中央)が2年連続で獲得した。


サムソン・ソンドンヨル監督も試合後のインタビューで語っていましたが、
雨での中断により、流れがサムソン側に傾くかというところ、
サムソンは追加得点のチャンスを生かせず、今季の戦いに幕を下ろしました。

韓国シリーズは公式戦を1位で終え、待ち構えるSKワイバーンズと、
プレーオフを制したトゥサンベアーズという、昨年と同じ対戦カードです。
同じ顔合わせというと、面白みに欠く戦いのように思えますが、
昨年のシリーズ前の時点では、SKの先発の軸、キムグァンヒョンは、
エースの座どころか、先発4番手の存在。
しかし、韓国シリーズ第4戦とアジアシリーズ・中日戦での好投、
そして北京五輪日本戦で2度活躍し、、
今では韓国を代表するエースです(ちなみに、SK親会社のTVCMにも出演中)。

また、トゥサンは若き俊足選手たちが飛躍し、
キムギョンムン監督は、北京五輪で韓国代表チームを金メダルに導くなど、
昨年よりそれぞれのネームバリューがぐっと上がりました。
ということで、2年連続、同じカードとはいえ、決して興味は薄れない対戦です。

<きょうのあれこれ>
ひとつだけ。
20日に帰国していた、ヤクルト・イムチャンヨン投手が、
チャムシル球場を訪れ、古巣サムソンのソンドンヨル監督に挨拶し、
ゲームを観戦しました。

→韓国プロ野球順位表韓国プロ野球個人成績ヒーロー・オブ・ヒーローズ 高津臣吾(高津投手全登板)


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posted by muroi |23:59 | 韓国プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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